虫歯治療で大切なこと
虫歯治療は、ただ目の前の虫歯を除去すればそれで済むものではありません。
当院では、
- 目視で分からない虫歯や虫歯予備軍
- レントゲンを撮るなどしないと分からない隠れた虫歯
などをきちんと把握し、あなたに合った治療法で虫歯の治療を行います。
ただ、それと同じくらい大事なことがあります。
それは
「まず今起きている虫歯を治療した後に、再発しないような環境作り、習慣作り」
です。
具体的にはこの3つの要因に注意して、ご家庭でもしっかり予防を続けていく必要があります。
- 食事:感触やダラダラ食いなどを控える
- 細菌:適切なブラッシングと洗口剤を使ったケア
- 歯質:栄養分、フッ化物による歯質自体の強化
当院では、虫歯の治療はもちろんのこと、これを踏まえたメンテナンスプログラムと共に、虫歯の心配から離れられる治療とサポートを行っています。
虫歯治療の基本的な流れ
小さい虫歯の治療の場合
小さい虫歯の治療でしたら、健康保険で使われているコンポジットレジンという歯と同じ色の樹脂素材で十分治療ができます。(しかしながら、臼歯部の大きな虫歯の場合には銀歯となってしまいます。)
ご来院頂いた状態
表面上はなんとなく黒ずんでいるだけだが、デンタルフロスが引っかかりやすいのと何となくしみるということで来院された例です。
虫歯になっている象牙質
表面のエナメル質を一層取り除くと虫歯になった象牙質が黒くみえてくるのがわかります。その部分はすべて取り除きます。
レジンで修復した状態
コンポジットレジンで完全に修復された状態です。(15分くらいですみます)このあと、特に症状がでなければ、歯髄は一般に治癒回復にむかうので治療は一応終了となります。
大きい虫歯の治療の場合
レジンで修復できないレベル、神経まで達しているレベルになりますとケースバイケースで治療法をご提案致します。保険内・保険外ありますが、まずはご希望を頂きご提案させて頂いております。
お気軽にご希望をお伝え下さい。
根管治療(神経治療)の場合の流れ
根管治療とは、病気におかされた神経(歯髄)を取り除き歯の根を清掃し、消毒することです。
この治療は患者さん御自身の歯をできる限り残すために行うためのもので、とても大切な治療ですので、きちんと最後まで通院してくださるようお願いいたします。
1.神経(歯髄)をとる
虫歯などで病気におかされた神経(歯髄)を細い器具を用いて取り除き、根の中の汚染された組織を一緒に削り取ることできれいにしていきます。
歯の根は複雑に枝分かれしている場合が多いため治療をするのに多くの時間がかかります。
また一度治療した歯でも炎症部位を完全に取り除かないと再発のおそれがあります。
処置が完了するまで根気よく治療する必要があります。
2. 消毒をする
神経を取り除いた後、根の中を薬液を用いて根気よく消毒を繰り返します。
3.歯の根(根管)をうめる
根管を無菌にしたうえで取り除いた神経のかわりになるガッタパーチャという樹脂状の薬をつめて再び感染しにくいようにします。
良い治療のための機器をご用意しています
当院では治療用歯科ユニットにおおきく2つの理由でドイツの名門Kavo社のフラッグシップモデルを導入しています。
まず1つ目は切削器具が、軸のぶれない、安定して精密な作動環境を提供してくれることです。これにより歯の治療の際に正確かつ精密巧緻な作業が可能となります。
そして2つ目は、実はこちらの方はもっと重要かもしれませんが、ユニット全体の水消毒システムが完成されていることです。
安全性に優れています
以前ニュースにもなったことがありますが、歯科用ユニットは頻繁に水を使うので、そのホースや機械の内面にどうしてもバイオフィルムという細菌被膜がはびこるのが宿命とされてきました。
細菌の繁殖とバイオフィルムの形成を抑えるには、継続的に過酸化水素水の利用が効果的とされているので特に常時水消毒の機能は有効です。まだこのシステムが完成されているメーカーは国産にはほとんどありません。
医療の衛生管理基準の特に厳しいEU圏、特にドイツの製品は、この点をほぼパーフェクトに解決してくれています。
タービン水やうがい水には低濃度の過酸化水素水が用いられており、常に給水チューブ内を清潔に保つ水消毒の機能(常時水消毒機能)があり、休診日前に少し濃度の高い過酸化水素水で漬け置き処理する集中水消毒システムも合わせて装備されています。
そのために、いつもきれいな水で治療できるよう診療時と休診時ともに二重の対策がとられています。