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歯磨きはパターン化しやすい

朝晩2回くらいはたいていの人は歯磨きをされると思います。そこであなたに質問です。
その歯磨きで、あなたのお口のすべての場所の歯のプラークがとりきれている自信がありますか?

無意識に毎日の生活習慣の中で行われていることは、どんなことでも、意識しない限りみな同じパターンに陥りやすい傾向にあるといわれています。歯ブラシを歯にあてる順番から、こすり方まで、ほとんどワンパターンで決まってしまっていませんか?

そのパターンが取り残しのない完璧な方法としてマスターされている方はそれが毎日続くのですから、本当に結構な話なのですが、残念ながら今まで完璧な歯ブラシをマスターされている方は、拝見してもそう多くないこともわかっています。

実は年2回,歯科医師会では地方自治体からの委託事業として地元の小中学校の歯科健診を行っています。先日もその健診に行ってきましたが、最近の傾向は、小学生に関しては、一昔前のように多くの子供にあった虫歯はかなり少なくなり、虫歯があったとしてもせいぜい1本くらいです。

ところが、短時間に多くの方の口腔内を見比べていきますと、たいてい磨けていない場所がいつも同じ場所であることがよくわかります。

そしてそれが健診の子供たちだけではなく、診療室に治療で来られる大人の方にも全く同じ共通な場所であることで、さらに驚かされます。いわゆる老若男女磨けていない場所はほとんど傾向が一緒ということなのでしょう。

歯磨きで一番難しい場所

その一番歯磨きでみがけていない難しい場所はどこだと思われますか?

1番磨けていない場所は…下の歯の奥歯の内側です。

(第一大臼歯、第二大臼歯の舌ベロ側の付け根の面)下の写真の歯茎と歯のさかいめが黄色っぽく汚れているのがご覧いただけますでしょうか?2番目に磨けていない場所は一番奥の歯の頬っぺた側の後ろ側の側面です。

磨けていない下の大臼歯の内側部分

磨けていない理由

おそらく、最初の磨けていない部分は、舌ベロがあるうえ、その付け根近くであることから歯ブラシを突っ込みにくいこと。

そして、歯と歯茎のきわみがきをする深さまで歯ブラシを当てられおらず、歯ブラシのグリップを角度をつけたまま支えるのに少しこつがいる。なので、上のほうだけしかとれていないで汚れたままなのだと推察されます。

小学校中学校の時代から磨けていない場所は、大人になっても基本的にはきまったパターンで同じままに磨かれているだけな。なので、ずっとないがしろにされやすい部分のようです。

  • 1番磨けていない場所は…下の歯の奥歯の内側です。(第1大臼歯がでている場合は6番第二大臼歯が出ている場合は7番)
  • 2番目に磨けていない場所は一番奥の歯の頬っぺた側の後ろ側の面です。

であれば、一番磨けていない場所から磨くように意識するだけで、毎日のあなたの歯磨きの精度が確実にアップします。

歯磨きではなく「歯茎磨き」の気持ちで

歯磨きが行き届かないと、白いプラークと呼ばれる汚れがついてきます。これは顕微鏡で見ると実は細菌のかたまりです。

これがそのままになっていくと、歯の表面が脱灰した状態(白い粗造な状態)になっていきます。そして放置すればするほど「汚れやすく」「汚れが落ちづらく」なっていきます。

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そしてこのプラークがつきやすいのが先ほどの奥歯であり、そして奥歯以外でも普通の歯の「キワ」の部分になります。歯と歯茎の間です。

歯ブラシのポイントは歯磨きではなく歯ぐき磨きだと考えて頂くと良いです。

ぜひこの5つを押さえて下さい。

  1. キワみがき感覚を意識して歯ブラシを当てる
  2. 横にごしごしせずに細かく振動させるようにして磨く
  3. 歯ブラシは硬すぎずに(硬すぎると痛くて気持ちよく歯肉が磨けません)
  4. 歯は360°全周あります。なので、表だけでなく裏側も
  5. 歯ブラシは消耗品です

以上の5項目がレガデンタルからおすすめするプロの歯磨き方法です。

  • 微振動をさせるのが難しい方は、ソニケアなどの音波ブラシをお勧めします。
  • また、歯の周り全周をきれいにする補助手段として、デンタルフロス(糸ようじ)や歯間ブラシなどの併用も有効です。

また、この動画でも解説しています。

[動画]バイオフィルムを取るための“正しい”歯磨きの方法

皆さんの毎日の歯磨き習慣にぜひとりいれてみてはいかがでしょうか。

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